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« LEICA M Typ240 カラーキャスト(色かぶり) | トップページ | ライカ製品値上げ 2013.7.1 »

2013年8月 5日 (月)

LEICA M Typ240 ファーストインプレッション

M Typ240について、忘れないうちにファーストインプレッションをまとめておきたいと思います。まだ買ったばかりなので甘甘な評価となっています。ご容赦を。。

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●デザイン
これまでのデジタルMシリーズの中で最もシンプルなデザインで非常に気に入っています。フロントデザインのシンプルさは、レンジファインダーのブライトフレームをLEDバックライト式にした功績であり、機能がデザインに現れていると感じます。ストイックなM9-P的デザインも好きですが、ライカのアイデンティティーばっちりの赤丸も個人的には嫌いじゃないので気になりません。赤丸になんとなく郷愁を感じるのは、日本人であることに関係するのかも知れません。ドイツ製ですが。

●露出
従来のTTLセンサーを使う「クラシック」に比べ、CMOSを使う「アドバンスド」の評価測光などを使うとM9より正確になりました。尤も、露出の考え方は素材重視であり、黒つぶれも白飛びも極力おこらない設定になるので、見た目の雰囲気と違う写りになることも多く、あとで意図通りに修正してね、ということかと思います。ちなみにアドバンスドは実質LVモードだと思います。

●ホワイトバランス・周辺色かぶり
M9よりは改善され、違和感はかなり減りましたが、まだまだ国産等に比べると不安定な感じですので、RAW撮りが無難です。
周辺色かぶりの程度は、同じレンズでの比較だとかなり改善されましたが、M9に比べビネッティングの出方が周辺部で急峻に起こることと相まって、空などを撮った際の最周辺での色づきはそれなりに残って見えます。やはりバックフォーカスの短いMでは難しいようですね。いずれにせよ、気になるならC1のLCC等を使えばどんなレンズでも簡単に完全補正可能です。

●精細感
M8,M9と続いたローパスレスの伝統はCMOSになっても完全に引き継がれ、等倍視でのピクセル精細感は、前両機に比べ全く同等の水準を維持しています。画素数のアップはM9比で33%程度であり、水平解像度で15%程度のアップなので、それほど大きな変化に感じませんが、もちろん横並び比較では画素数分の精細感アップは明確にわかります。

●ノイズ
高ISOノイズはM9よりは格段に改善しました。ホワイトバランスがあれということなので、DxOやC1などの強力NR付き現像ソフトを使う前提で言えば、ISO3200でも等倍視含め、問題なくいけます。良質な現像ソフトとのタッグを強く推奨します。個人的にはDxOがお気に入りです。内蔵JPEGならISO1600位までが無難でしょうか。ただ、ノイズの質は解像感を損ねない設定なので、高感度でものっぺりすることはなく印象は良好です。色ノイズはやや多めに見えますが、これも現像ソフトで解決可能です。

●ダイナミックレンジ
DxO Markの測定値で、ISO200時に10.5(M9)→11.8(M240)、ISO1600時に7.5(M9)→8.5(M240) とほぼ1stop以上改善しています。最明部で正規化すると、M240のCMOSセンサーは、M9のCCDのほぼ1/2の暗さまで再現可能になったということです。Dレンジの大きい画像は一般に「眠い」などと評されることが多いですが、上記値はRAWのものであり、センサーの基本性能を示します。ここから現像でJPEG等に落とす際は、現像ソフトのトーンカーブ次第で明暗差はどうとでもコントロールできます。時々M240のプレビュー記事などで、ダイナミックレンジの広いCMOS映像故の不満としてCCDと比較して眠さがコメントされてたりしますが、個人的にはどうも??です。現像エンジンのカーブ設定の議論とダイナミックレンジの議論がごっちゃになっている気がします。ともかくM240のRAWはどう見てもM9のRAWより上質で素直、なぜなら、現像ソフトで希望の色やトーンを格段に簡単に引き出せるからです。

●操作性
Mデジタルとして特に違和感ありません。非LVモードだとM8/M9と全く同じ。LVモードだと、電源切って次電源入れてもLVで開始され、ミラーレス的な使用でもI/Fはこなれています。Mレンズではフォーカスリングを回しただけでEVFの倍率は自動拡大されますし、非Mレンズでも、前方の新設ボタンでEVFの倍率をワンタッチであげられ、便利です。
LEDのブライトフレームは暗いところでも実に見やすく、均一性も高くて高級感ばっちりです。輝度も自動調整でまぶしくありません。

●バッテリー
まだ使い始めなので十分把握できていませんが、バッテリーが大きくなった恩恵でLV使いまくってもすぐ無くなる感じはしません。

●携帯性
ちょっと重たくなりましたが、言われないと意外と気がつかないレベルかもしれません。M9の時からライカなりのずっしり感はあるので。でもストラップは広めの方がいいかもしれませんね。今回私はXバリオと共用の肩当て付き純正ストラップを新調しました。

●機能性
大きな不満はありませんが、みなさん言われているように、LV時の拡大位置は自由に選べるようにぜひファームアップで改善してもらいたいです。

●液晶
M8/M9から大きく改善されました。輝度も自動調整で十分な明るさ、色も正確で、視野角も広いです。解像感も格段アップしてますが、最大拡大したとき、なんとなくアンチエリアシングされるようで、ピントの確認性がいまいちです。とはいえ、LVでピント合わせしてた場合はどうせ百発百中ですが。LVモードの表示タイムラグはやや感じます。

●EVF
EVF(EVF2)の画質ですが、内蔵LCDよりピントピーキングの赤線が見やすく、必携アイテムと思います。EVF2はピント合わせには十分ですが、すぐとれそうで不安が残ります。オリンパスのVF4に相当する高画素品もぜひラインナップしてほしいですね。あちらはアクセサリーシューに固定ピンが立つのできちんと固定されます。VF4と同じくアイセンサーによる自動切り替えも対応して欲しいです。

●ホールド感
ダイヤル横のサムレスト、只の盛り上がり程度のデザインですが、これが結構指かかりがよく、M9より持ちやすいです。

●シャッター音・シャッターボタン
シャッター音は、M8/M9の「ポトンッ→ジー」という、80年代のバカチョンカメラ風のものから、短い「ズキュン」という音質になり、シャッターユニットはLV化に合わせ、フルモデルチェンジしたと思われます。とってもミラーレスっぽい感じの音ですが、静かさと音質の高級感は着実にアップしております。
シャッターボタンもM8/M9よりストロークが短めの2段式になり、押す際の引っかかり感もなくなって非常になめらかになりました。明らかな改良で、本来のライカ製品の品質感になったと思います。

●まとめ
M240はLVだの動画だのと「ライカも遂に」、みたいな言われかたをされることもありますが、実物を手にとって使って見ると、全体的な佇まいはどこからどう見てもデジタルM一族の末裔であり、違和感も市場への過剰な媚びも感じられません。M240購入にあたっては資金的にM9を売却せざるを得ませんでしたが、全く後悔はありません。
M9からM240への改変は、機能面では大幅進化、これに加えて使いやすさ、高級感や品質感もアップしており、フルモデルチェンジ機種としてよく練られていると思います。あとは不具合など出ないことを祈るのみです。
M9からM240は「善き進化」であったと私は実感できました。

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コメント

レンズのことでは、勉強になりました。
久しぶりに覗かせて頂きますと、おぉーLeica M type240 ではありませんか、素晴らしい!

雑誌で見たのですが、アダプタを介し、キャノンのFDレンズをライブビューで使うことができるとありました。
とても刺激され、お店に行きますと、なんと値上げと入荷未定と言われましたですよー
またいろいろご教示ください ではでは

MoBlueさま
おひさしぶりです。コメントありがとうございます。

はい。M9が出た頃からライカはライブビューを持って欲しいと願ってまして、そしたら叶ったものですから仕方ないな、ということで購入計画練りました。M9はCCDセンサーのためか依然人気で、いい値段でオークションで売れたので、追金もそれほどでもなかったです。240は去年秋の発表から1週間遅れくらいで予約したのですが、入荷連絡は今年の夏でした(笑)。

FDレンズは絞りも動かせるしとても使いやすいですよ。フルサイズ・ミラーレス的に使える点もいいと思います。NewFD50mmや85mmなどを試しましたが、多少古いレンズなので画質も味わいがあって素晴らしいです。85mm/1.2Lなどは、開放で出るフレア感が少し絞っただけでバキバキに切れるようになってその豹変ぶりはsummilux35mm(1st)のよう。でも日本製らしく開放フレアも端正な感じです。
240は予約してたので旧価格で買えましてラッキーでした(ちなみに7月の値上げ前に駆け込み予約すれば入荷が遅くなっても旧価格で入手できたんですよ)。

最近は240も順調に入荷するようになったそうなので、年末くらいにはバックオーダーははけると思います。いずれにせよ時間はかかるのでゆっくり考えるとしてまずは電話一本で予約だけ入れられては?(悪魔の囁き・笑)

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